CPUやマザーボードの選定で大切なのは、必要な機能と不要な機能を明確にすることです。
迷った場合は、まず仮のCPUを選んでおき、次にマザーボードのUSBポートやSerial ATA、M.2ポートなどの必要な数を考慮して選ぶと良いでしょう。
BTOパソコンのマザーボード交換と選び方ガイド
マザーボード交換の基本
マザーボードはパソコンの動作に不可欠なパーツで、CPUやグラフィックボードなどを取りまとめる役割を持っています。
チップセットが核となり、各機器へデータを送る管理を行います。
BTOパソコンの性能はマザーボードによって決まります。
マザーボード交換の時期
マザーボードの交換時期は使用状況によりますが、故障が発生した場合が交換の一つの目安です。
通常使用での交換目安は3年程度ですが、10年以上使われることもあります。
室温やほこりの管理が重要で、特にコンデンサの故障が多い傾向があります。
CPUのアップグレードとマザーボード交換
新世代のCPUを使用する場合は、新しいマザーボードとセットで購入することが基本です。
マザーボードとCPUの対応関係を理解することが重要です。
CPUの交換は可能?
CPUは同シリーズ内であれば後から変更可能ですが、マザーボードの端子が足りなくなると追加できない場合があるため注意が必要です。
他のパーツを選びつつ、マザーボードと照らし合わせて、機能や端子数が足りるかを確認しましょう。
マザーボードの交換はPC全体の交換に近い大掛かりな作業となるため、基板上の部品を交換して性能を向上させることはできません。
マザーボードの選び方
既存のパーツと互換性のあるマザーボードを選びましょう。
まず、現在使用しているマザーボードのスペックを把握します。以下のポイントに注意してください。
- 今のパーツとの互換性
- ケースに合ったサイズ
- マザーボードの性能
- 口コミの確認
マザーボードのサイズと規格
マザーボードのサイズは統一されていません。
以下の表を参考にして、適切なサイズを確認しましょう。
サイズ | 大きさ |
---|---|
ATX | 244mm × 305mm |
Micro-ATX | 244mm × 244mm |
Mini-ITX | 170mm × 170mm |
マザーボード交換時の注意点
交換時には、OSの導入作業が必要です。
Windows10とMicrosoftアカウントを紐付けておくことで、スムーズに認証が行えます。
マザーボード交換手順
- PCケースを開ける
電源を切り、全てのケーブルを外します。 - パーツを取り外す
グラフィックボードなどの固定パーツを外し、すべてのケーブルを取り外します。 - マザーボードのネジを外す
マザーボードのネジを外し、基板を抜き取ります。 - I/Oパネルを外す
新しいマザーボードに合わせてI/Oパネルも交換します。 - 動作確認
最小構成でパーツを組み合わせ、BIOS画面が表示されるかを確認します。
Windows 11に対応するためのマザーボード交換時の注意点
2021年10月5日よりWindows 11がリリースされましたが、すべてのマザーボードが対応しているわけではありません。
特に注意すべきなのは、TPM 2.0が有効化されているかどうかです。
しかし、すべてのマザーボードがTPM 2.0をサポートしているわけではありません。
さらに、Windows 11を使用するには他にもシステム要件を満たす必要があります。
まずはMicrosoftが提供するPC正常性チェックアプリを使って、現在のPCがWindows 11にアップグレード可能かどうかを確認しましょう。
Windows 11へのアップグレード可否の確認手順
- Microsoftの公式サイトからPC正常性チェックアプリをダウンロードしてインストール。
- PC正常性チェックアプリを実行して、Windows 11が利用可能かどうかを確認。
- アップグレードが可能な場合はそのままWindows 11にアップグレード。不可能な場合は、システム要件を満たすマザーボードやその他のパーツに交換が必要です。
BTOパソコンのマザーボードの交換と選び方のまとめ
マザーボードの交換は慎重な作業が必要です。
パーツの取り外しや再接続でミスがあると、パソコン全体に影響が出ることもあります。
不安な場合は、専門店での新規購入も検討しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!