省エネ効果が高く、寿命の長い電球など、さまざまな種類が販売されていますが、どの電球を選べば良いか迷ってしまうこともあるでしょう。
この記事では、失敗しない電球の選び方を紹介します。
電球交換を検討している方はぜひ参考にしてください。
電球の種類
電球を選ぶ前に、まずはその種類を理解しておきましょう。
電球は大きく分けて、白熱電球、蛍光灯、LED電球の3種類に分類されます。
白熱電球
白熱電球は暖色系の柔らかな光が特徴です。
価格が安いですが、消費電力が高く、寿命が短いという欠点があります。
また、温室効果ガスの排出量が多いため、最近では大手メーカーが生産を中止しています。
蛍光灯
蛍光灯は白熱電球と同じ明るさでも消費電力が低く、電気代が安い上に寿命も長いです。
最近の蛍光灯はこの点が改善されつつありますが、完全には解決されていません。
LED電球
LED電球は一度取り付けると10年近く交換せずに使用できるとされています。
消費電力が非常に少なく、電気代の節約になります。
また、温室効果ガスの排出も少なく、スイッチを入れるとすぐに点灯します。
各電球の比較
白熱電球 | 蛍光灯 | LED電球 | |
---|---|---|---|
消費電力 | 高い(54W) | 安い(12W) | 非常に安い(7.3W) |
寿命 | 1000~2000時間 | 6000~10000時間 | 40000時間 |
本体価格 | 100~200円 | 700~1,500円 | 1,000~3,000円 |
※商品により異なります。目安としてご覧ください。
電球を選ぶ際に重要な4つのポイント
家電量販店に行くと多様な種類の電球が並んでいます。
現在使用している電球をそのまま交換するのも一つの方法ですが、目的に合わせた電球を選ぶことで利便性が向上します。
ここでは、電球を選ぶ際の4つのポイントを紹介します。
1. ワット数
電球やそのパッケージには「40W」や「30W」といった表示があります。
「W」は「ワット」で、消費電力を示します。
ワット数は明るさとも関係があり、30Wと50Wの電球を比較すると、50Wの方が明るくなります。
そのため、広めの部屋には高いワット数の電球がおすすめです。
LED電球は低いワット数でも十分な明るさを保つことができます。
例えば、50Wの白熱電球と50WのLED電球を比較すると、LED電球の方が明るいことがあります。
ワット数を下げるのは可能
電気代を節約したい場合、ワット数の低い電球に交換することもできます。
ワット数が低いと部屋は暗くなりますが、使用に問題はありません。
消費電力が大きくなると、熱を発しやすくなり、ソケット部分が溶けて火災の原因になることがあります。
2. ボルト数
電球やそのパッケージには「110V」といった表示があります。
「V」は「ボルト」で、電圧を示します。
電圧が高い地域で100Vの電球を使用すると、寿命が延びる傾向があります。
3. 口金サイズ
口金は電球の根元にある金属部分で、電球をソケットに装着する役割を果たします。
口金のサイズは「E26」や「E12」といった表示で記載されています。
ソケットに合った口金サイズを選ばないと、電球が装着できません。
口金の種類
口金のサイズは主に4種類に分かれます。
- E26: 最も一般的で、家庭用電球の多くがこのサイズです。
- E17: E26より小さく、シャンデリアの電球などに使われます。
- E12: E17よりさらに小さく、豆球などに使われます。
- E11: 自動車のヘッドライトやスポットライトに使用されることが多いです。
4. 電球の形
電球には様々な形があり、一般的な「ナス型」、丸みを帯びた「ボール型」、細長い「シャンデリア型」などがあります。
ソケットの位置によっては取り付けられない場合があるため、事前に形を確認しましょう。
その他の注意点
調光機能について
調光機能が付いた器具には、調光対応の電球を使用する必要があります。
非対応の電球を使用すると、寿命が極端に短くなったり、器具が破損する恐れがあります。
密閉型器具対応
浴室や洗面台などでカバーが付いたタイプの照明を使用する場合は、必ず密閉型器具対応の電球を選びましょう。
熱がこもりやすいため、適切な電球を使用しないと安全性が低下します。
断熱材施工器具対応
断熱材が敷かれている天井にあるダウンライトにLED電球を交換する場合は、照明器具のマークを確認しましょう。
「SB」「SG」「SGⅠ」マークがある器具は断熱材施工対応です。
これに対応した電球を選ぶ必要があります。
電球の色
蛍光灯とLED電球は、青白い「昼光色」、自然な白い「昼白色」、オレンジがかった「電球色」の3種類があります。
白熱電球には色のバリエーションはありません。
電球の選び方がわからない時のまとめ
電球を選ぶ際には、ワット数、ボルト数、口金サイズ、電球の形の4つのポイントを確認しましょう。
特殊な形や小さすぎる口金サイズの電球は装着できないことがあるため、注意が必要です。
また、規格以上のワット数の電球を使用すると、ソケットが溶けて火災のリスクがあります。
電球選びの際には、これらのポイントをしっかり押さえて、最適な電球を選んでください。
最後までお読みいただきありがとうございました!