遠視に関してよくある誤解は「遠くは見えて近くが見えにくい」というものですが、実際には遠近両方が見えにくいのが特徴です。
この記事では、遠視とそれに適したメガネレンズについて詳しくご紹介します!
遠視とその原理
遠視は、目から入った光が適切に網膜上に焦点を結ばず、網膜の奥で焦点が結ばれる状態を指します。
これは、眼球の軸が短いか、角膜や水晶体の屈折力が弱いために起こります。
その結果、視界がどの距離でもぼやけて見えます。
若い時は調整力が強いため、症状が現れにくいですが、年齢とともにこの調整力が衰え、症状が顕著になることがあります。
適切なレンズの選び方
遠視用のレンズは凸レンズで、中央が厚くなっています。
このレンズを使用することで、光を網膜上に正しく焦点を結ぶよう調整し、クリアな視界を提供します。
凸レンズは視界を拡大して表示するため、ピント調整の負担を減らす助けとなります。
遠視と老視の違い
また、遠視と老視は似ていますが、原因となるメカニズムが異なるため、適用されるレンズの種類も異なります。
遠視は屈折不足が原因であり、老視は水晶体の老化が原因です。
そのため、レンズの選択も遠視と老視で異なるアプローチが必要になります。
これにより、日常生活における不快感を減らし、生活の質を向上させることが可能になります。
大人の遠視と子供の遠視の違い
遠視は、目から入った光が網膜の後ろで焦点を結ぶことで、遠くも近くもはっきりと見えにくい状態です。
ここでは大人と子供の遠視について説明し、それに適した眼鏡の情報を提供します。
大人の遠視
20代や30代で以下の症状がある場合、遠視の可能性が考えられます。
- 長時間の読書や勉強が困難
- 集中力が持続しない
- 目を細めがち
- 目の疲労感が強い
これらは老眼の症状と似ていますが、老眼は通常40代から始まるものです。
若年層でこれらの症状が見られる場合は、遠視である可能性があります。
スマートフォンの使用が原因で一時的に症状が出ることもありますが、持続する場合は医師の診断が必要です。
子供の遠視
新生児は生まれながらにして遠視傾向にありますが、成長に伴い自然と矯正されることが多いです。
しかし、適切な視覚刺激を受けない場合、遠視が持続することがあります。
子供の遠視は斜視や弱視の原因となることもあるため、以下のような症状が見られたら専門医の診断が必要です。
- 目が内側または外側に向いている
- 物を見る際に頭を傾ける
- 親に斜視や弱視の既往がある
遠視の矯正
遠視の矯正には、光を適切に網膜に集めるための凸レンズが用いられます。
このレンズは、ピントを網膜上に合わせることで、クリアな視界を提供し、眼精疲労やその他の不快な症状を軽減します。
大人も子供も、遠視が疑われる場合は専門医による診断を受け、適切な処置を行うことが大切です。
特にプロフェッショナルの作業や細かい作業を日常的に行う場合は、遠視を放置せず、症状を軽減するために適切な眼鏡の使用を検討しましょう。
遠視に累進レンズがおすすめの理由
遠視の方には、累進レンズを使用したメガネが効果的です。
累進レンズは一つのレンズ内に複数の視力矯正範囲を持ち、近くから遠くまで滑らかに見ることができる設計となっています。
このため、近くの物も遠くの物もクリアに見えるため、遠視である方に特に適しています。
累進レンズは、使用環境に応じてさまざまなタイプがあります。
これにより、日常生活のさまざまなシチュエーションで視力を最適にサポートすることが可能です。
遠視の方の眼鏡の選び方についてのまとめ
遠視と老眼は、どちらも近くが見づらいという共通点がありますが、発生原因が異なるため、適切な眼科診断を受け、自身に最も適したレンズ選びが重要です。
定期的な眼科受診により、最適な視力矯正を維持し、視力に関連する体の不調を防ぐことが推奨されます。
最後までお読みいただきありがとうございました!