飲み物を飲んだり息を吸ったりしたときに、歯がキーンと感じることはありませんか?
このような現象は「知覚過敏」と呼ばれ、日常生活に影響を及ぼすことがあります。
症状が続くと、食事や会話を楽しむのが難しくなり、不快な思いをすることもありますよね。
そこで今回は、知覚過敏の特徴や原因について詳しく解説し、快適に生活するための知覚過敏向けの歯磨き粉をご紹介します。
知覚過敏用の歯磨き粉の選び方
ここからは、知覚過敏に対応した歯磨き粉の選び方のポイントをご説明します。
- 硝酸カリウムの有無 硝酸カリウムは、カリウムイオンの働きで歯の神経への直接的な刺激を防ぐ役割があり、迅速な症状の緩和が期待できます。
- 乳酸アルミニウムの有無 乳酸アルミニウムは、象牙質にある小さな管を塞ぐことで、痛みが神経に伝わりにくくする効果があり、持続的な知覚過敏の軽減が期待できます。
- 高濃度フッ素(1,450ppm)の有無 高濃度のフッ素は歯の表面を補強し、虫歯予防にも効果があります。
- 研磨剤の不使用 研磨剤は汚れや着色を除去する効果がありますが、知覚過敏の方が使用すると象牙質が削られるリスクがあります。研磨剤が含まれていない歯磨き粉を選ぶことをおすすめします。
知覚過敏とは?その原因は?
知覚過敏は、歯の外側を保護する「エナメル質」が薄くなり、「象牙質」が露出してしまうことで、冷たいものや温かいものに対して敏感になる状態です。
正式には「象牙質知覚過敏症」と呼ばれ、象牙質が歯の神経に近い位置にあるため、刺激が直接伝わり、痛みを感じることになります。
知覚過敏の主な原因としては、「加齢や歯周病」、「過度なブラッシング」、「悪い歯並びや歯ぎしり」などが挙げられます。
原因と対策
- 加齢や歯周病
年齢を重ねると歯茎が痩せ、歯茎の位置が下がることがあります。また、歯周病によって歯茎が炎症を起こし、さらに歯茎が下がることで象牙質が露出し、知覚過敏が生じます。 - 過度なブラッシング
強く歯を磨きすぎると、歯茎に負担がかかり、歯茎が下がる原因となります。ブラッシング圧が強い方は、柔らかめの歯ブラシを選ぶと良いでしょう。 - 悪い歯並びや歯ぎしり
歯並びが悪いと、一部の歯に過剰な力がかかりやすく、歯ぎしりや食いしばりが知覚過敏を引き起こすことがあります。無意識に行われることが多いため、症状が続く場合は早めに歯科医を受診しましょう。
知覚過敏のセルフチェック
知覚過敏の症状としては以下が挙げられます。
- 冷たいものがしみる
- 温かいものがしみる
- 甘いものや酸っぱいものがしみる
- 息を吸ったときにしみる
このような症状が頻繁に起こる場合は、知覚過敏が疑われます。
症状がひどくなる前に、適切なケアを行いましょう。
知覚過敏へのセルフケア方法
- 歯磨きの仕方を見直す
強く磨きすぎないように、軽い力で歯を磨きましょう。 - 毎日の歯磨き
知覚過敏でも、毎日の歯磨きを欠かさず行いましょう。冷たい水がしみる場合はぬるま湯を使うと良いです。 - 柔らかめの歯ブラシを使用
柔らかめの歯ブラシを選んで、歯茎や歯にやさしくケアしましょう。
知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
知覚過敏症状を緩和する歯磨き粉には、「乳酸アルミニウム」や「硝酸カリウム」などが含まれています。
これらの成分が、象牙質を保護し、痛みを軽減します。
知覚過敏は予防できるのか?
知覚過敏は予防可能です。
歯の磨き方を工夫することで、歯や歯ぐきの健康を維持できます。
自身の歯並びや磨き方のクセを理解し、それに合ったブラッシング方法を身につけることが重要です。
歯科医院で歯磨き指導を受け、正しい磨き方を学ぶのもおすすめです。
また、歯がしみる原因は虫歯である場合もあるので、症状が続く場合は歯科医院で診察を受けることを推奨します。
知覚過敏用の歯磨き粉はどう使うべきか?
知覚過敏の症状が出たら、専用の歯磨き粉を使って症状の緩和を図りましょう。
毎食後の歯磨きはもちろん、特に就寝前に使用することでより効果的です。
知覚過敏用の歯磨き粉の選び方についてのまとめ
知覚過敏は適切なケアと歯磨き粉の選び方で改善することが可能です。
ただし、根本的な原因を解決しなければ症状は再発する可能性があります。
知覚過敏が続く場合は、一度歯科医に相談してみることをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました!