沖縄を代表するトロピカルフルーツのひとつとして親しまれている「パイナップル」
その名前は、松かさを意味する「パイン」と果実を意味する「アップル」を組み合わせた「パインアップル」からきています。
外見はごつごつしていますが、果汁が豊富で、さわやかな甘みと酸味を兼ね備えた果実です。
今回はそんなパイナップルの魅力に迫ってみましょう。
日本産パイナップルの大部分は沖縄産!
パイナップルは、温暖な気候を必要とする南国フルーツで、フィリピンやブラジル、タイ、インドネシアなどの国々で広く栽培されています。
高糖度のパイナップルを育てるには、酸性の赤土で排水性の良い土壌と、夏場に30~35度の高温が必要です。
国内産のパイナップルは、気候が適した沖縄での生産が主であり、沖縄本島北部や石垣島が栽培に適した地域とされています。
沖縄のパイナップルの収穫時期は、石垣島では4月下旬から7月下旬、沖縄本島(東村など)では5月中旬から8月初旬までとなっています。
美容効果や疲労回復にも期待
美容効果を最大限に引き出すには「生」で食べることがおすすめです。
文部科学省の食品成分データベースによると、生のパイナップル100gあたりのカロリーは53kcalで、果物の中では平均的な値です。
沖縄の暑い夏を乗り切るための果実としても最適です。
ただし、ブロメラインは熱に弱く、加熱するとその働きが失われるため、缶詰ではその効果が得られません。
そのため、「生で食べる」ことが栄養素を効率的に摂取するためのポイントです。
パイナップルの成り方は?
パイナップル畑と聞いて、どのような光景を思い浮かべるでしょうか。
ヤシの実のように木に実ると思うかもしれませんが、実際には地面から生えているように見えます。
その後、花が枯れると、茎の先端にパイナップルの実が形成されます。
日光を好み、光が足りないと果実が小さくなることもあるため、日光はパイナップルにとって貴重な栄養源です。
沖縄で栽培されるパイナップルの品種をチェック
パイナップルには世界中で200を超える品種が存在すると言われています。
沖縄で主に栽培されている品種をいくつか紹介します。
- スムースカイエン: 甘み、酸味、水分量のバランスが取れた沖縄で広く栽培されている品種です。
- ポコットパイン(スナックパイン): 手で簡単にもぎ取って食べられることから「スナックパイン」として親しまれています。
- ピーチパイン: 果肉が白っぽく「ミルクパイン」とも呼ばれ、カットすると桃の香りが漂います。
- ゴールドバレル: 収穫までに3年かかり、国内生産量1%の貴重な高級パインです。通常のパインに比べて約2倍の重さが特徴です。
- ジュワリーパイン: 豊富な果汁と濃厚な甘さを持つ贅沢なパイナップルです。
追熟しないパイナップルの選び方
美味しいパイナップルを選ぶ際は、「重さ」と「見た目」が重要です。
持ったときに重く、下部がしっかりとしているものを選びます。
また、全体に丸みがあり、ツヤのあるもの、葉が鮮やかな緑色のものが良いとされています。
パイナップルは基本的に追熟しないため、購入時が食べ頃。
保存は冷暗所か冷蔵庫の野菜室で、カットしたものは2~3日以内に食べきるのが理想です。
パイナップル尽くしのテーマパークを楽しもう
沖縄には、パイナップルの魅力を存分に楽しめるテーマパークがあります。
名護市にある「ナゴパイナップルパーク」では、南国のフルーツや鮮やかな植物が楽しめ、自動運転のパイナップル号に乗って園内を巡ることができます。
パイナップルの歴史について学べるほか、試食や試飲も楽しめ、パイナップルを使ったスイーツやワイン、化粧品などのお土産も購入できます。
画像引用元:ナゴパイナップルパーク 住所:沖縄県名護市為又1195
沖縄産のパイナップルの選び方のまとめ
おいしいパイナップルを選ぶときは、重さや見た目をよく確認して、最高の一品を選びましょう。
それでも迷ったときは、国産の品種がおすすめです。
最後までお読みいただきありがとうございました!