歯ブラシには、硬さやブラシの大きさ、毛先の形状など、さまざまなタイプがあります。
もし自分に合わない歯ブラシを使っていると、歯茎や歯にダメージを与えてしまうこともあります。
しかし、市販の歯ブラシには多くの種類があり、どれを選べば良いのか迷うこともあるでしょう。
そこで今回は、「歯ブラシの種類」「おすすめの歯ブラシ」「歯ブラシ選びのポイント」についてご紹介します。
歯ブラシの種類について
まずは、歯ブラシの種類を理解することから始めましょう。
スタンダードタイプや歯間専用、奥歯専用などさまざまなタイプがあります。
スタンダードタイプだけでは、全体の約7割しか汚れを落とせないとも言われています。
歯の隅々までしっかりと清掃できるよう、自分に合った歯ブラシと補助清掃用具を見つけることが大切です。
スタンダードな歯ブラシ
- 縦3列の植毛
ブラシの幅が広すぎると、歯茎に当たってしまい、傷つけることがあります。小さめのブラシが小回りが効いておすすめです。 - 毛先がフラット
ギザギザのものもありますが、フラットなブラシのほうが毛全体が歯に当たりやすく、効率的に汚れを落とせます。 - ブラシ部分の大きさは歯2本分くらい
小さすぎると磨くのに時間がかかり、大きすぎると細かい部分が磨きにくくなります。 - 硬さは普通
多くの人にとって使いやすい硬さです。歯茎に炎症がある場合は、柔らかめのブラシやシステマタイプを使うのも良いでしょう。システマタイプは毛先が細く、へたりやすいため、毛先が広がったら交換してください。
ワンタフトブラシ
ワンタフトブラシは、筆のように毛束が1つだけの歯ブラシです。
ブラシ部分が小さく、奥歯や細かい部分に届きやすいのが特徴です。
歯並びが悪い方や矯正器具を装着している方に特におすすめです。
また、親知らずや叢生部、入れ歯をかける歯などの清掃にも適しています。
使用方法
ワンタフトブラシは鉛筆を持つように持ち、毛先を歯と歯茎の間に沿わせながら、小刻みに動かして磨きます。
歯磨き後の仕上げ用として使うと効果的です。
歯間ブラシ
歯間ブラシとフロスはどちらも歯と歯の間の汚れを清掃するための道具です。
歯と歯の隙間が小さい場合はフロス、大きい場合は歯間ブラシを使用します。
歯間ブラシの最も細いタイプが入らない場合はフロスを使用しましょう。
- 形状
ゴムタイプとブラシタイプがありますが、ブラシタイプの方が汚れを効果的に落とせます。真っ直ぐな形状は前歯に、L字型は奥歯に使いやすいです。隙間のサイズに合わせて選ぶことが大切です。 - 使用方法
歯間ブラシを隙間に入れ、隣り合う歯の表面を2~3回こすりましょう。
フロス
フロスは、歯と歯の狭い隙間を掃除するための道具です。
指巻きタイプと持ち手付きタイプがあり、初めて使う方には持ち手付きタイプがおすすめです。
Y字タイプは奥歯に、F字タイプは前歯に使いやすいです。
使用方法
フロスを前後に動かしながら歯間に入れ、歯茎に少し触れたら、歯の側面をこするように動かします。
抜くときもゆっくりと行い、歯茎に傷をつけないよう注意しましょう。
その他の歯ブラシ
- インプラントケア
システマタフトブラシが適しています。インプラントは構造上、強く磨くと歯茎が下がりやすいため、柔らかい毛のブラシを使うと良いでしょう。 - 矯正中のケア
タフトブラシや歯間ブラシに加え、植毛部が縦2列で幅が小さい歯ブラシもおすすめです。
歯ブラシ+補助清掃用具の併用がおすすめ
毎日しっかり歯磨きをしているのに、虫歯や歯周病になってしまう方も少なくありません。
その原因の一つが、正しい歯磨きができていないことにあります。
バイオフィルムは一度除去しても24時間後には再形成されるため、日々の歯磨きが重要です。
ただし、歯ブラシだけでは届かない部分があるため、補助清掃用具の併用が推奨されます。
歯磨き用の歯ブラシの選び方のまとめ
歯並びが悪い、矯正中、歯茎に炎症がある、インプラントがあるなど、お口の状態は人それぞれ異なります。
歯ブラシは、個々の口腔状態に合わせて選ぶことが重要です。
しかし、どの歯ブラシが自分に合っているか判断が難しい場合もあります。
自分に最適な歯ブラシを見つけるためにも、定期的な歯科健診を受けることをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました!