故人を偲ぶお葬式では、スニーカーやサンダル、ブーツなどのカジュアルな靴は適しません。
たとえ遺族から「平服」と指定されていても、フォーマルな喪服と靴を選ぶべきです。
「靴に気を取られて集中できなかった」「他の参列者に靴を見られて恥ずかしかった」という後悔を防ぎ、故人としっかりお別れできるようにしましょう。
葬儀における靴のマナー
葬儀や通夜に参列する際、喪服を着用するのが一般的です。
喪服は「喪に服す」という気持ちを表し、故人を偲ぶための正装です。
靴も同様に、厳かな場にふさわしい装いを心がけましょう。
1. マナーを優先
葬儀では、厳粛な雰囲気に合うフォーマルな格好が求められます。
男女問わず、派手なデザインやカジュアルな靴は避け、シンプルな靴を選びましょう。
2. 靴の色は「黒」
葬儀に履く靴の色は、男女問わず「黒」が基本です。
喪に服す場面では、明るい色は避けるべきです。
黒に近いこげ茶やグレーも控える方が無難です。
3. 葬儀での素材選び
葬儀にふさわしい靴の素材は、本革や合成皮革、布などのツヤのないものです。
本革も一般的に許容されていますが、ヘビやワニなどの型押し革やスエード素材は避けるべきです。
また、光沢感の強いエナメル素材も華美な印象を与えるため、葬儀ではマナー違反とされています。
男性向けの靴の選び方
男性はフォーマルな黒の革靴を履くのが一般的です。
特に「内羽根式のストレートチップ」が最適です。
つま先のデザイン
お葬式にふさわしいのは、つま先に横一文字の切り替えがある「ストレートチップ」の靴です。
つま先に切り替えや装飾がない「プレーントゥ」も問題ありません。
穴飾りのある「ウィングチップ」や、靴ひもがないローファー、スリッポンは避けましょう。
靴の羽根
靴の羽根には「内羽根式」と「外羽根式」があります。
内羽根式はフォーマルな場にふさわしいスマートな印象を与えます。
靴下
お葬式では黒無地のミドル丈の靴下を履きましょう。
派手な色柄の靴下やショート丈の靴下は避けてください。
女性向けの靴の選び方
女性は、光沢のない黒色でラウンドトゥのプレーンパンプスが最適です。
素材は本革や布、ヒールは3~5cmのものを選びましょう。
つま先のデザイン
ラウンドトゥやスクエアトゥが適しています。
ポインテッドトゥやオープントゥの靴は避けましょう。
ヒールの高さ
ヒールは太めで3~5cmが理想です。
ピンヒールのような細いヒールは避け、安定感のあるパンプスを選びましょう。
ストッキング
葬儀では薄手の黒ストッキングを履きましょう。
素足はタブーとされるため、30~60デニールのストッキングが適しています。
子ども向けの靴の選び方
子どもは制服がある場合、その一式を着用するのが一般的です。
制服がない場合は、地味な色やデザインの靴を選びましょう。
靴がない場合
葬儀用の靴は靴専門店やデパート、ショッピングモール、インターネット通販などで購入できます。
初めて買うなら、喪服を扱っている紳士服やスーツの専門店が最適です。
品質が高く、長く使える靴を選びましょう。
価格帯
葬儀用の靴の価格帯は5,000円~10,000円ほどです。
価格よりも、葬儀にふさわしい靴であること、足に合っていて履きやすいかどうかで選びましょう。
喪服用の靴の選び方についてのまとめ
お葬式で履く靴は、色や素材、デザインに注意が必要です。
男女問わず、黒無地で革または布製、装飾のないシンプルなデザインの靴を選ぶのが基本です。
男性は内羽根式のストレートチップ、女性はラウンドトゥのプレーンパンプスが最適です。
価格やデザインにこだわりすぎず、葬儀のマナーを最優先に考えて靴を選びましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!