就職活動をする際、特定の業界に焦点を当てて職を探す人は多いです。
しかし、職種の種類を把握していない場合や、業界だけにこだわって職種を無視すると、自分の特性や希望に合わない仕事に就く可能性があります。
この記事では、業界と職種の違いや職種の詳細、そして業界だけでなく職種も考えることが就職活動を成功させる鍵である理由を説明します。
希望職種を見つけるための4つの方法
就職活動では、業界だけでなく職種についても考えることが大切です。
しかし、自分の希望する職種が分からない学生も多いです。
希望職種が分からない場合に試してみるべき4つの方法を紹介します。
1. 楽しいことや得意なことを考える
まず、自分が「楽しい」と感じることや「得意」なことを考えましょう。
専門技術を学んだ人は、その技術を活かせる専門職や技術職が適しています。
長く続けられる仕事を選ぶためには、「好きなこと」を重視することが大切です。
2. 嫌なことや苦手なことを考える
次に、「嫌なこと」や「苦手なこと」を避ける方法です。
例えば、内向的で話しかけるのが苦手な人は営業職に向かないかもしれませんが、聞き上手な人は事務職や秘書職が適しています。
苦手なことを避け、得意なことを見つけることで、自分に合った職種が見えてきます。
3. 適職診断を受ける
インターネット上には無料で適職診断を受けられるサイトが多数あります。
自分を完全に理解している人は少ないでしょう。
適職診断では、自分の長所や短所、向いている仕事、自分の性格や強み・弱みを分析してもらえます。
これにより、本当の自分の欲求や考えをデータで可視化できます。
ぜひ適職診断を参考にしてみてください。
4. なりたい自分を考える
最後に、「なりたい自分」に合わせて職種を選ぶ方法です。
将来的に役立つスキルを身につけることで、どの企業でも通用する人材になれます。
同じ会社内でもスキルの高い人材は重宝され、昇進や栄転のチャンスが広がります。
しかし、スキルだけにこだわり、苦手な職種に就くと仕事が辛くなり、続けるのが難しくなります。
自分の得意なことや好きなことを活かせる職種を選びましょう。
面接で重要視されるのは業界より職種
実際に働く際、企業が重視するのは業界よりも職種です。
面接時に企業が知りたいのは、「なぜ自社で働きたいのか」「入社後にどのように貢献できるか」です。
業界に対する知識も必要ですが、具体的にどの職種で貢献できるかをアピールすることが重要です。
業界知識は広く学べますが、「どの部署でどのような仕事をしたいか」を具体的に語るためには、徹底的な企業研究が必要です。
職種一覧
厚生労働省の職業分類によると、職種は以下の11種類に分類されています。
- A: 管理的職業(議会議員、会社役員、管理職)
- B: 専門的・技術的職業(研究者、技術者、デザイナー、医師)
- C: 事務的職業(総務事務、秘書、経理事務)
- D: 販売の職業(レジ係、販売員、営業)
- E: サービスの職業(介護員、美容師、調理人)
- F: 保安の職業(自衛官、警察官、消防員)
- G: 農林漁業の職業(農作業員、漁労作業員)
- H: 生産工程の職業(オペレーター、製造工)
- I: 輸送・機械運転の職業(電車運転士、トラック運転手)
- J: 建設・採掘の職業(大工、建設作業員)
- K: 運搬・清掃・包装等の職業(郵便集配員、清掃員)
IT業界の職種について
IT業界の職種は、「開発職」「マネジメント職」「営業・コンサルティング職」「マーケティング職」の4つに大別されます。
- 開発職: サービスやアプリケーション開発に携わる職種。プログラミングやデザインの知識が必要です。
- マネジメント職: プロジェクトや開発の管理職。進行管理やメンバー管理を行います。
- 営業・コンサルティング職: 自社のサービスを顧客に提案する職種。営業スキルと技術知識が求められます。
- マーケティング職: 売れる仕組みを作る職種。市場調査や数値分析、広告運用のスキルが必要です。
職種とは、個人の業務内容を指す言葉であり、営業職や事務職など、個々の従業員が行う仕事の種類を表します。
一方、業種とは、企業レベルの事業内容を示す言葉です。
たとえば、建設業やサービス業など、組織や企業全体の事業の種類を指します。
職種と業界の違い
業界と業種はほぼ同義で使われます。
そのため、「職種と業種」の違いは「職種と業界」の違いとしても適用されます。
業界と業態の違い
「業界」と似た言葉に「業態」がありますが、両者は異なります。
- 業界: 企業の事業内容を指し、同じ商品やサービスを扱う企業の集まりを意味します。
- 業態: 主に小売業やサービス業で使用され、商品やサービスが消費者に渡る手段を指します。たとえば、店頭販売やオンライン販売などです。
仕事の職種の選び方についてのまとめ
就職活動において、自分がどのように働きたいかを具体的にイメージするためには、業種だけでなく職種まで考えることが重要です。
職種までしっかりと考えることで、面接時に自分の希望や熱意をより具体的に伝えることができます。
また、転職の場合も職種は重要です。
就職活動の段階から職種について深く考え、自分が本当にやりたい仕事を見つけることが大切です。
最後までお読みいただきありがとうございました!