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マザーボードのCPUの選び方は?失敗しないための選び方ガイド!

マザーボードのCPUの選び方は?失敗しないための選び方ガイド! PC周辺機器

CPUとマザーボードはセットで選ぶのが基本です。

使用するマザーボードによって対応するCPUが異なるため、一方を先に選ぶと他方もそれに合わせる必要があります。

ここでは、CPU選びのポイントを詳しく紹介します。

CPU選びの3つのポイント

半導体と基板

1.用途とスペックのマッチング

CPU選びで最も重要なのは、使用目的に応じたスペックを選ぶことです。

ネットサーフィンや動画視聴が主な用途であれば中級モデルのCPUで十分です。

4K動画編集や3Dゲームを楽しむなら、ハイエンドCPUが必要です。

2.グレードと世代の確認

インテルやAMDのCPUは、型番に続く数字が大きいほど高性能です。

また、CPUは技術進歩が速いため、最新の世代ほど性能が向上しています。

例えば、2024年2月時点でインテルの「Core i」シリーズは第14世代が最新です。

1~2世代前のモデルでも性能に大きな差はありませんが、3~4世代前のモデルは避けたほうが良いでしょう。

3.コア数とスレッド数

「コア」はCPUの演算処理部分で、コア数が多いほど同時に多くの処理が可能です。

「スレッド」はOS上で認識される論理コアで、インテルの「Hyper-Threading」やAMDの「Simultaneous Multithreading」により効率的に処理が行えます。

コア数が多いほど複雑な処理を同時にこなすことができ、4K動画編集やエンコード作業などに適しています。

サフィックス(末尾の英字)の確認

CPUのモデル名の末尾には英字が付いていることがあり、これをサフィックスと呼びます。

サフィックスはCPUの特性を示しており、選ぶ際の重要なポイントです。

インテル製CPUのサフィックス

  • 「無印」:通常モデル
  • 「F」:GPU非搭載モデル(ビデオカードが必要)
  • 「K」:オーバークロック対応モデル
  • 「KF」:GPU非搭載のオーバークロック対応モデル
  • 「X」「XE」:クリエイター向け多コアモデル
  • 「H」:ノートPC向け高性能モデル
  • 「U」:ノートPC向け超低消費電力モデル

用途別のCPU選び

半導体を検査するエンジニア

ゲーミングPC

  • 最高画質&FPS
    • CPU:「Core i9 10900KF」or「Ryzen 9 3900X」
    • ビデオカード:「GeForce RTX 3080」or「Radeon RX 6800 XT」
    • メモリ:16~32GB
    • ストレージ:SSD 1TB以上
    • マザーボード:「インテル Z490」or「AMD X570」
    • 電源ユニット:750W以上
  • 高画質・高FPS
    • CPU:「Core i7 10700KF」or「Ryzen 7 3800XT」
    • ビデオカード:「GeForce RTX 3070」or「Radeon RX 6800」
    • メモリ:16~32GB
    • ストレージ:SSD 1TB以上
    • マザーボード:「インテル Z490」or「AMD B550」
    • 電源ユニット:650W以上
  • フルHD画質
    • CPU:「Core i5 10400F」or「Ryzen 5 3500」
    • ビデオカード:「GeForce RTX 2060 SUPER」or「Radeon RX 5700」
    • メモリ:8~16GB
    • ストレージ:SSD 1TB以上
    • マザーボード:「インテル H470」or「AMD B450」
    • 電源ユニット:650W以上

ビジネス用PC

  • 複数のオフィスソフトを併用
    • CPU:「Core i5 10400」or「Ryzen 5 3500G」
    • ビデオカード:なし(内蔵GPU)
    • メモリ:8~16GB
    • ストレージ:SSD 256GB以上
    • マザーボード:「インテル Q470」or「AMD B350」
    • 電源ユニット:400W以上
  • 軽めのオフィス作業
    • CPU:「Core i3 10100」or「Ryzen 3 3200G」
    • ビデオカード:なし(内蔵GPU)
    • メモリ:8GB
    • ストレージ:SSD 256GB以上
    • マザーボード:「インテル H470」or「AMD B350」
    • 電源ユニット:300W以上

動画編集用PC

  • 4K動画編集
    • CPU:「Core i9 10980XE」or「Ryzen 9 5950X」
    • ビデオカード:「GeForce RTX 3070」or「Radeon RX 6800」
    • メモリ:32~64GB
    • ストレージ:SSD 2TB以上
    • マザーボード:「インテル X299」or「AMD X570」
    • 電源ユニット:1,000W以上
  • フルHD動画編集
    • CPU:「Core i7 10700K」or「Ryzen 7 3800XT」
    • ビデオカード:「GeForce GTX 1660 SUPER」or「RX 5600 XT」
    • メモリ:16~32GB
    • ストレージ:SSD 2TB以上
    • マザーボード:「インテル Z490」or「AMD B550」
    • 電源ユニット:500W以上

プライベート用PC

  • ネットサーフィンや動画視聴
    • CPU:「Core i3 10100」or「Ryzen 3 3200G」
    • ビデオカード:なし(内蔵GPU)
    • メモリ:8GB
    • ストレージ:SSD 256GB以上
    • マザーボード:「インテル H410」or「AMD B350」
    • 電源ユニット:300W以上
  • 将来的に3Dゲームや動画編集
    • CPU:「Core i5 10400」or「Ryzen 5 3400G」
    • ビデオカード:なし(内蔵GPU)
    • メモリ:8~16GB
    • ストレージ:SSD 1TB以上
    • マザーボード:「インテル H470」or「AMD B450」
    • 電源ユニット:500W以上

CPUの役割と技術進化

CPUの検査

CPUはパソコンの中枢を担うパーツで、データの演算・加工を行い、他のパーツへ指示を出します。

近年のCPUはマルチコアやマルチスレッディング技術により、性能が大幅に向上しています。

複数のコアを搭載し、1つのコアを擬似的に2つのコアとして動作させることで、より高い処理能力を実現しています。

主なCPUメーカーとラインアップ

  • インテル
    • Xeon:業務用モデルで最大56コア/112スレッド。
    • Core i9:最上位モデルで最大16コア/24スレッド。
    • Core i7:上位モデルで最大12コア/20スレッド。
    • Core i5:中位モデルで最大10コア/16スレッド。
    • Core i3:下位モデルで最大4コア/8スレッド。
    • Pentium / Celeron:廉価モデルで最大4コア/4スレッド。
  • AMD
    • Ryzen Threadripper:超ハイエンドモデルで最大64コア/128スレッド。
    • Ryzen 9:最上位モデルで最大16コア/32スレッド。
    • Ryzen 7:上位モデルで最大8コア/16スレッド。
    • Ryzen 5:中位モデルで最大6コア/12スレッド。
    • Ryzen 3:下位モデルで最大4コア/4スレッド。

インテルはデスクトップPCやノートPC向けに幅広いラインアップを展開しており、初心者からプロまで対応しています。

AMDはRyzen」シリーズで高性能かつコストパフォーマンスに優れたCPUを提供し、自作PCユーザーを中心に人気を博しています。

マザーボードとCPUの選び方のまとめ

CPUの選び方は用途に応じて慎重に行う必要があります。

性能とコストのバランスを考え、自分のニーズに合ったCPUを選ぶことで、快適なパソコン環境を構築することができます。

最後までお読みいただきありがとうございました!