ビジネスマンの必須アイテムといえば、ネクタイです。
ネクタイはスーツスタイルの印象を決定づける重要なアイテムです。
しかし、いつも同じようなネクタイを選んでしまったり、1年間同じネクタイを使いまわしている方も多いのではないでしょうか。
今回は、ネクタイの生地ごとの特徴と違いについてご紹介します。
これを知ることで、おしゃれの幅が広がりますので、ぜひ参考にしてください。
ネクタイ生地の基礎知識
ネクタイ生地は大きく分けて、天然素材と化学繊維素材の2種類があります。
天然素材は色合いが鮮やかで肌触りが良いのが特徴です。
一方、化学繊維素材は比較的安価で手入れがしやすい特徴があります。
天然素材を用いたネクタイの特徴
シルク(絹)
シルクはネクタイに使用される代表的な天然素材です。
シルクは動物性の繊維で、人肌に近い滑らかな触り心地が特徴です。
表面には上品な光沢があり、結びやすい柔らかさも持っています。
ビジネスシーンで最も使われる素材で、季節やシーンを問わず活躍します。
ウール(羊毛)
ウールは羊毛が原材料の天然素材で、秋冬にぴったりの温かみと優しさが特徴です。
光沢がないため、光沢のないスーツやシャツと合わせると良いです。
フランネルやツイードのジャケットと組み合わせると、季節感を楽しむことができます。
リネン(麻)
リネンは夏の季節感を楽しむことができる天然素材です。
薄くて爽やかな印象を与えます。
薄手のジャケットやスーツと合わせ、鮮やかなチェックやストライプのシャツを組み合わせると良いでしょう。
コットン(綿)
コットンはスーツやシャツでお馴染みの素材です。
シルクにはない落ち着いた風合いがあり、ビジネスからカジュアルまで幅広く使えます。
シンプルで落ち着いた色合いのものと合わせると、全体的にマットな雰囲気の着こなしになります。
ニット
ニットは縫い方の一種で、用いる素材を問いません。
天然素材を用いたニットタイは春夏に特に涼しげな印象を与えます。
カジュアルなシーンではチェックシャツと合わせると良いでしょう。
サックスブルーのシャツと合わせると爽やかな印象を持たせることができます。
化学繊維素材を用いたネクタイの特徴
ポリエステル
ポリエステルはシルクに近い見た目で光沢があります。
シルクよりも安価で手入れも簡単です。
光沢のあるポリエステルのネクタイは白シャツと合わせると良いです。
レジメンタルなどの柄を選ぶと、シンプルな印象の中にアクセントを加えられます。
レーヨン
レーヨンもシルクに似せて作られた合成繊維で、ほどよい光沢と滑らかな肌触りが特徴です。
ビジネススーツやブラックスーツと合わせるときれいにまとまります。
アセテート
アセテートは半合成繊維と呼ばれ、シルクのような肌触りと光沢感が特徴です。
シルクに似た着こなしができ、落ち着いたスーツと組み合わせると光沢が引き立ちます。
素材の選び方
1. 季節に合わせる
ネクタイを選ぶ際には、着用する季節や環境を考慮することが大切です。
例えば、春夏にはリネンの爽やかなイメージがぴったりですし、ポリエステルのような耐久性が高く手入れが簡単な素材も便利です。
夏には通気性の良いコットンのシャツやインナーが一般的ですが、コットンのネクタイは暑苦しく感じることがあるため注意が必要です。
秋冬には、シックでマットな風合いのコットンやツイードのジャケットと合わせたウールのネクタイが季節感を引き立てます。
2. 着用シーンに合わせる
ネクタイを選ぶ際には、着用シーンも重要なポイントです。
毎日使うネクタイには、耐久性の高いポリエステルが適していますが、重要な商談やプレゼンなどの際には、カシミヤなどの高級素材のネクタイが効果的です。
クールビズ期間中でもネクタイを締めたい場合、リネンを選ぶことで見た目の暑苦しさを緩和できます。
軽めの打ち合わせやカジュアルなビジネスシーンでは、ネクタイをしないことも多いですが、ジャケットとパンツにニットタイを合わせることで、ビジネス感を保ちながらもカジュアルなコーディネートが完成します。
3. シャツやスーツに合わせる
ネクタイを選ぶ際には、シャツやスーツの素材にも注意を払いましょう。
例えば、シンプルな白いシャツには光沢のあるポリエステルのネクタイがマッチします。
夏には薄手のリネンのジャケットやスーツに同じくリネンのネクタイが合います。
冬にはフランネルやツイードで仕立てたスーツやジャケットと光沢のないウールのネクタイが相性抜群です。
ネクタイの生地の選び方についてのまとめ
ネクタイの生地を季節やスーツに合わせて選ぶことで、着こなしがより楽しくなります。
気分やスタイルに合わせてネクタイを変え、毎日のスーツスタイルを楽しみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!