パンツ作りは難しいと思われがちですが、ウエストをゴムタイプにするなどの工夫で、実は簡単に作ることができます。
パンツは「着丈 × デザイン(シルエット) × 生地」の組み合わせで成り立っています。
これらの要素を自分好みにカスタマイズできるのが手作りの醍醐味です。
今回は、デザインごとに適した生地を紹介します。
着丈の種類
パンツの丈は非常に重要な要素で、以下の5種類に分類されます。
- ショート丈: 太ももから膝の間の短い丈。
- 5分丈(ハーフ/バミューダ): 膝が見えるか見えないかの丈。
- 6~8分丈(クロップド): ふくらはぎまでの丈。7分丈のカプリや8分丈のサブリナが含まれます。
- 9分丈(アンクル): 足首が見える丈。
- 10分丈(フルレングス): 足首が隠れる丈。
デザイン(シルエット)の種類
パンツのデザインは以下の6種類に分かれます。
1. ストレートパンツ
- 使用生地: デニム、チノクロス(ツイル)、タイプライター、オックス、平織りリネン、コーデュロイ、ツイード、ヘリンボーン。
- 特徴: ウエストから裾まで真っ直ぐな形。スキニーパンツやイージーパンツとしても知られています。
2. バギーパンツ
- 使用生地: デニム、チノクロス(ツイル)、リネンツイル・リネンサージ、ビエラ。
- 特徴: ゆったりとしたシルエットで、股上が深いパンツ。サーカスパンツやバルーンパンツも含まれます。
3. テーパードパンツ/ペグトップパンツ
- 使用生地: ブロード、タイプライター、チノクロス(ツイル)、サマーウール、ツイード、ベロア。
- 特徴: 腰回りがゆったりしていて、裾に向かって細くなるシルエット。
4. ワイドパンツ/ガウチョパンツ(スカンツ/スカーチョ)
- 使用生地: リネンツイル・リネンサージ、ビエラ、チノクロス(ツイル)、アムンゼン、クレープデシン。
- 特徴: 幅広のパンツで、スカートのように見えることがあります。
5. エスニックパンツ(サルエルパンツ・タイパンツ)
- 使用生地: ビエラ、ローン、サッカー(しじら織り)、リップル、オックス、平織りリネン。
- 特徴: 民族的なデザインで、ゆったりとしたシルエット。
6. ポケットが特徴的なワークパンツ(ベイカーパンツ・カーゴパンツ)
- 使用生地: デニム、チノクロス、キャンバス、平織りリネン。
- 特徴: 大きなポケットが特徴で、作業用に適しています。
番外編:トレーニングパンツ
トレーニングパンツにはランニングパンツ、ジムパンツ、ジョギングパンツなどがあります。
丈はショート、ハーフ、裾がすぼまったタイプ、ピタッとしたタイプがあります。
- 使用生地: ビエラ、ローン、オックス、スムース/ジャージ、スウェット(裏毛)。
- 特徴: 吸水性・通気性が良く、伸縮性のある生地が向いています。
ズボン生地選びのポイント
ズボンを手作りする際、どのような生地を選びますか?
デニムも素晴らしい選択ですが、ビジネス向けやスポーツ向けなど、様々なタイプのズボンがあります。
それぞれの用途に合わせて生地を選ぶことが重要です。
以下のポイントを参考にしてみてください。
1. 季節に合わせた選び方
季節に応じてボトムスの厚さや素材を変えることが大切です。
- 夏: 薄手の生地で涼しさを保つ
- 冬: 厚手で保温性の高い生地を選ぶ
季節に合った生地選びは、快適さだけでなく、見た目にも季節感を演出します。
2. 用途に応じた選び方
そのズボンがビジネス用、カジュアル用、フォーマル用、スポーツ用など、用途に応じて生地を選びます。
- リラックス: 柔らかく伸縮性のある生地
- ビジネス: きちんとした印象を与える生地
TPOに合わせた生地選びは、マナーでもあり、ファッションの一部として重要です。
3. 性別と年齢に合わせた選び方
生地自体には性別や年齢の区別はありませんが、デザインを考える際には重要なポイントです。
- 女性向け: 柔らかく、軽やかな生地
- 男性向け: 落ち着いた色合いと丈夫な生地
また、年齢によって好みや着心地も変わるため、対象となる人をイメージして生地を選ぶと、喜ばれるズボンが作れます。
ズボン作りにぴったりの生地選びのまとめ
パンツ作りはデザインや丈、生地の組み合わせで個性的なアイテムを作る楽しさがあります。
紹介した生地やデザインを参考にしつつ、自分だけのパンツを作ってみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました!