スキーウェアのズボンには様々な種類がありますが、何を基準に選べば良いのか、またズボンの下に何を履けば良いのか悩む方も多いでしょう。
ここでは、スキーウェアのズボンの選び方やおすすめのブランドについて紹介します。
スキーウェアのズボンを選ぶポイント
まず、スキーウェアのズボンを選ぶ際のポイントを見ていきましょう。
快適に滑走するために、以下の点をチェックしておくと良いでしょう。
1. サイズの確認
スキーウェアのズボンを選ぶ際は、試着してサイズが合っているか必ず確認しましょう。
靴を履かずに試着した際に、かかとにかかるか床に擦れるくらいの長さが理想です。
ブーツを履いたときにちょうど良い長さになります。
また、その場で屈伸したり腰をかがめたりして、スキーの動きを想定した動作をしてみてください。
2. エッジガードの有無
スキーウェアのズボンには、裾の内側にエッジガードが付いているものがあります。
スノーボードウェアにはエッジガードがないため、スノーボードウェアでスキーをするとウェアが傷つく可能性があります。
スキー用ズボンを選ぶ際は、エッジガードの有無を確認しましょう。
スキーウェアのズボンの下に着るインナー
スキーウェアのズボンの下に何を履けば良いかも重要なポイントです。
以下に、適したインナーについて紹介します。
1. 機能性の高いインナー
スキーウェアのズボンだけでは寒さをしのぐのは難しい場合があります。
そのため、保温性、吸汗速乾性、ストレッチ性に優れたインナーを着用することをおすすめします。
これにより、汗をかいても快適で動きやすくなります。
2. インナーの選び方
スキーウェアのズボンの下に着るインナーに特定の決まりはありません。
寒さに強い人であれば、スパッツ1枚でも十分ですが、寒さが苦手な人は厚手のタイツとスパッツの2枚重ねがおすすめです。
ウェアの防水機能について
スキーをする際、ウェアに雪が付着し濡れるのは避けられません。
雪が溶けて体が濡れると熱が奪われ、雪山では致命的な問題となります。
そのため、スキーウェアには高い防水性能が求められます。
防水機能とは、生地の表面に水滴が乗っても圧をかけても水が浸透しないことを指します。
耐水圧とは
これは「耐水圧」で示され、1平方センチあたりにかかる水圧がどれだけであっても水がしみこまないかを数値で表します。
スキーは雪上で行うため、最低でも10,000mm程度の耐水圧が必要です。
特にゲレンデ外滑走をする場合は、20,000mm以上の耐水圧が望ましいとされています。
ただし、これらの数値は新品の状態での耐水圧であり、クリーニングや使用時の摩擦により機能は低下します。
定期的なメンテナンスをおすすめします。
透湿性の重要性
防水性能を持たせるためには防水加工が必要です。
防水加工には【不通気性加工】と【通気性加工】の2種類があります。
不通気性加工は一般的な防水処理で、水も空気も通さないため、汗でウェア内が蒸れて不快になります。
これを解消するために開発されたのが【通気性加工】です。
このような生地を【透湿性素材】と呼びます。
透湿性とは
【透湿性】は、【mg/m2/24h】という単位で示されます。
例えば、透湿性10,000であれば、1日で1平方メートルあたり10,000gの水蒸気を透過する性能があります。
一般的な発汗量の目安は、安静時で約50g/時、軽い運動で約500g/時、激しい運動で約1,000g/時です。
これを24倍した数値が透湿性の目安となります。
激しい運動を考慮すると、理想的な透湿性は24,000以上ですが、20,000あれば十分です。
安価なスキーウェアは透湿性が1,000~2,000程度のものもあります。
標準価格帯のウェアなら透湿性4,000~8,000で十分です。
上級モデルでは透湿性20,000以上のものもありますが、オーバースペックの場合もあります。
保温性の重要性
スキーウェアでは保温性も重要です。
保温性は外側素材のほか、中綿や裏地によって決まりますが、明確な数値で示されることは少ないです。
保温性の高い素材としては羽毛がありますが、温度調整が難しいため、春スキーには適していません。
スキーのズボンの選び方についてのまとめ
スキーウェアには多くの種類があり、室内では暖かく感じてもゲレンデでは足元から冷え込むことがあります。
ズボンだけでは防寒対策が不十分なこともありますので、機能性の高いタイツなどのインナーを着用してしっかりと防寒対策を行い、快適にスキーを楽しんでください。
最後までお読みいただきありがとうございました!